我が家のリフォームにどの程度の費用がかかるのか、みなさんも気になるところでしょう。だいたいの目安を知っておくと、取り組むべき範囲もわかり、トータルな計画も立てやすくなります。今回の記事では、内装リフォームにテーマを絞って解説します。費用相場や注意点など、いくつかのポイントを今後の判断材料にしてみてください。
内装リフォームの費用相場とは?
ところで、みなさんはどんなタイミングで内装リフォームを考えますか?ほとんどの人は実際に不具合が起こったときかもしれません。
リフォームの目安になる時期は、ジャンル別にいうと、以下のとおりです。
壁や天井のクロス、フローリング、ふすまなどは5~10年、トイレやガス給湯器、畳などは10~15年、さらに、洗面台や浴室、キッチンなどは15~20年となっています。
もちろん、上記以外の経年劣化だけでなく、使い勝手を向上させたり、気分転換のために流行のデザインに一新したり、個人によってリフォーム時期はさまざまです。
内装リフォームの費用相場の特徴は、ジャンルごとに価格の変動幅があることです。
たとえば、壁紙や天井クロスの張り替えは、1平方メートルあたり800~1,500円ぐらいですが、フローリングの張り替えになると、1畳あたり2~6万円、トイレでは15~50万円、キッチンや浴室の場合、50~150万ぐらいの費用がかかります。
さらに、70平方メートルの2LDKマンションで壁や床などをまとめてリフォームすれば、100~200万円は必要です。実用性が高く、レイアウト変更を含めた劇的なリフォームほど、割高になることを頭に入れておきましょう。
内装をアップグレードする場合の予算の目安
前項で挙げたのは一般的な内装リフォームの費用相場ですが、みなさんのなかには、きれいにするだけではなく、快適性、機能性をいっそう高めるためのリフォーム工事を検討している人もいるはずです。この項目では、優先度の高いトピックを3つ、ピックアップします。
防音対策
最初に紹介するのは、防音対策です。マンション・一軒家関係なく、不快な物音は日々のリラックスを妨げる要因になり、深刻なレベルになると、生活自体に支障が出てきます。快適にくつろげるように、対処すべきテーマといえるでしょう。
防音壁のリフォーム費用は約20~25万円で、音の通り道になる換気口も防音設定すると、さらに約5万円がかかります。
石膏ボードや壁紙クロスの下に樹脂製の遮音シートを貼った場合、約15~20万円の予算が欠かせません。防音と断熱効果のある内窓を追加すると、約5~8万円になります。
床暖房設置
次に、冬場に必須の床暖房は1畳あたり約5~11万円で、電気式は約25~35万円、温水式で約35~40万円の負担となっています。
ただし、床への直貼り、床の全面張り替えなど、諸条件によって価格が変動することもあわせて覚えておきましょう。
和室→洋室へのリフォーム
最後に挙げる和室から洋室へのリフォームは、畳を撤去したうえで、フローリング化工事が必要なため、6畳の部屋を例にとると、約70~100万円かかります。
内装リフォームの費用を抑えるために注意すべきポイント
以上、確認してきた通り、リフォームが大がかりになるほど、費用も高額になっていくことが理解できたはずです。限られた予算の中でいかに効率的にリフォームできるかが、重要な課題になります。
そこでおさえておきたいのが、コストダウンのためのコツです。
専門業者選びは慎重におこなう
DIYでリフォームできる人はともかく、専門業者への依頼がほとんどのケースでしょう。業者選びのポイントは、内装リフォームの実績が豊富か、あるいは、インテリアコーディネーター、プランナーが在籍しているかどうかです。
経験を積み、スペシャリストのいる業者なら、過去の事例を踏まえたうえで柔軟に対応でき、望み通りのリフォームが実現しやすくなります。
リフォームのセットプランがあれば使う
もうひとつ知っておきたいのは、各ジャンルをまとめてリフォームすることです。業者によっては水回りに特化したセットプランなどがあり、単体でリフォームするよりもお得になる場合があります。
使用する設備や建材の質を下げるのも、効果的な方法です。自分にとって重要な場所、たとえば、キッチン回りにはしっかりとお金をかけ、それ以外のところではなるべく使わない。このようなメリハリが大事です。
また、国や地方自治体ごとにリフォームに関する補助金制度もあるので、事前にチェックしておくといいでしょう。
まとめ
内装はそもそも生活する場所なので、いろいろと不具合が目立つ前に、リフォームで問題を解決しておきたいものです。実際に取り組むまでに、どれだけの予算を立てられるのか、把握しておくことが大切です。今回の記事では、壁紙クロスやフローリングの張り替え、浴室やキッチン、さらに防音壁、床暖房のリフォームについて、だいたいの費用相場を紹介しました。費用をおさえるためには、水回りに代表されるように、まとめてのリフォームが得策です。国や地方自体による補助金制度の活用も忘れないでください。伝えた情報が今後、みなさんの豊かな暮らしにつながることを願っています。